日々修行の小宇宙=鎌倉「あじさい寺・明月院」6月10日/2010年
いよいよ初夏の代名詞「紫陽花」の花が開き始めました。ここ明月院では日本古来の品種「姫あじさい」がほとんどです。TOPの写真もそうですが鮮烈で透明感のある「スカイブルー」(=「明月院ブルー」と言われています)の紫陽花が参道を彩り始めています。
参道へのアプローチ
【参道への入口】
この先に雅な感じの「月笑行」と云う茶処がありますが、この
手前を右折すると参道へのアプローチが始まります。
【木橋から始まるアプローチ】
最初に木橋があってここを渡ると参道の真下に出ることが
出来ます。木橋からは斜面に広がる紫陽花が眺望できま
すし、この木橋は「ここからミラクルワールドが始まる」って
ことを予告する効果があるようです。(巧み)
(クリックすると画像が拡大します。
)
【参道・開花し始めた紫陽花のトンネル】
「明月院ブルー」の世界
(クリックすると画像が拡大します。
)
【こだわりの背景・推測】
「姫あじさい」へのこだわりは4~5年もの時間をかけること
からも伝わってきます。参拝者が目にするまでに厳しいチェ
ックがあって美しい「青色」のみが厳選されているそうです。
思うに、臨済宗建長寺派の寺院ですから、単に観光のため
の花なのではなく・・・それは仏の世界観を具象化するため
の修行なのでしょう。
鮮烈で透明感のある「青」・・・しかも色合いが日々移ろって
行くと云う無常感を表すためにこの「青」を必要としているの
ではないでしょうか?園内の「青」の表情です。
【山門の「青」】
【宋献堂の「青」】
【やぐらの「青」】
禅的世界観
【本堂前・枯山水の庭園】
(クリックすると画像が拡大します。
)
【本堂・書院の「丸窓」】
人間って不思議です。限定されればされるほどその世界に
引きこまれて行くんですから。
その先にあるものは何か?あるなら見てみたい・・って引き
寄せられますよネ・・・ある種の新鮮な感覚を伴って、何故?
人間の内なるドロドロ、ゴチャゴチャした「欲望」も精神滅却
すればシンプルになって美に転ずるってことを具象化してる
んでしょうか?(不可解)
(クリックすると画像が拡大します。
) (クリックすると画像が拡大します。
)
【無常感をディスプレイ?】
庭園の数か所に美しいディスプレイが置かれています。これも
禅的価値観を具象化したものなのでしょう。
拝観者が何を感じ取るか?寺院からの謎かけですよネ、屹度。
本堂後庭園の小宇宙
【特別公開は年2回だけ】
今の花ショウブと秋の紅葉の時期だけ庭園が特別公開される
と云う事なので、別料金¥500は必要になりますが拝観してき
ました。決して広スペースでは無いのですが奥行き感を感じさ
せる峪間に、丹精込めたであろうことが一目でわかる見事な花
ショウブが展開していました。 水源は鎌倉の山陵からの湧水・・・冷たいでしょうから水温を必
要とする花ショウブの栽培には厳しい環境ですし、ましてや山合
いですから日照時間も限られます・・・ますます厳しい環境です。
ここにこれだけの花を咲かせるって云うことは「修行」そのもので
しょう・・・って云うか本来「無茶」な話です。お見事です。(感服)



この先に雅な感じの「月笑行」と云う茶処がありますが、この
手前を右折すると参道へのアプローチが始まります。

最初に木橋があってここを渡ると参道の真下に出ることが
出来ます。木橋からは斜面に広がる紫陽花が眺望できま
すし、この木橋は「ここからミラクルワールドが始まる」って
ことを予告する効果があるようです。(巧み)
(クリックすると画像が拡大します。




(クリックすると画像が拡大します。


「姫あじさい」へのこだわりは4~5年もの時間をかけること
からも伝わってきます。参拝者が目にするまでに厳しいチェ
ックがあって美しい「青色」のみが厳選されているそうです。
思うに、臨済宗建長寺派の寺院ですから、単に観光のため
の花なのではなく・・・それは仏の世界観を具象化するため
の修行なのでしょう。
鮮烈で透明感のある「青」・・・しかも色合いが日々移ろって
行くと云う無常感を表すためにこの「青」を必要としているの
ではないでしょうか?園内の「青」の表情です。







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人間って不思議です。限定されればされるほどその世界に
引きこまれて行くんですから。
その先にあるものは何か?あるなら見てみたい・・って引き
寄せられますよネ・・・ある種の新鮮な感覚を伴って、何故?
人間の内なるドロドロ、ゴチャゴチャした「欲望」も精神滅却
すればシンプルになって美に転ずるってことを具象化してる
んでしょうか?(不可解)
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庭園の数か所に美しいディスプレイが置かれています。これも
禅的価値観を具象化したものなのでしょう。
拝観者が何を感じ取るか?寺院からの謎かけですよネ、屹度。



今の花ショウブと秋の紅葉の時期だけ庭園が特別公開される
と云う事なので、別料金¥500は必要になりますが拝観してき
ました。決して広スペースでは無いのですが奥行き感を感じさ
せる峪間に、丹精込めたであろうことが一目でわかる見事な花
ショウブが展開していました。 水源は鎌倉の山陵からの湧水・・・冷たいでしょうから水温を必
要とする花ショウブの栽培には厳しい環境ですし、ましてや山合
いですから日照時間も限られます・・・ますます厳しい環境です。
ここにこれだけの花を咲かせるって云うことは「修行」そのもので
しょう・・・って云うか本来「無茶」な話です。お見事です。(感服)
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