”花巡り”12月の「小石川植物園」(2/3)

12月の「小石川植物園」へようこそ。今日は”標本保存園”で見つけた今月動きのあった(むしろ、先月見落としていたのだと思うのですが・・)花もしくは実についてレポートします。先月レポートはしませんでしたが写真に撮ってあったものは参考データとして掲載しましたので比較してみてください。

 
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      撮影日12月1日
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      前月に撮影した時の状態
                 品種名・・アマチャ               
      【科名】ユキノシタ科  
      【分布】日本(関東、中部)
      【生態】甘味用に栽培され全国で栽培される日本特産
         種、6月頃、「萼紫陽花」(がくあじさい)に似た花が咲く
         ヤマアジサイの甘味の強い固体でもあるといえ植物学
         的には、ヤマアジサイと同一。
         「甘茶」は甘茶の葉を干して乾燥した煮出した甘い飲み
         物。毎年4月8日の潅仏会(かんぶつえ)という仏教の
         お祭りでは、 お釈迦様の像にこの甘茶を注ぐ。
         甘茶の原料となる葉を採取するときは、花を咲かせない
         ように、つぼみのうちにとって葉の生育をよくし、8月中
         旬に収穫して乾燥~発酵させ甘茶を作る。
         (注)潅仏会;釈迦の誕生日。その日、甘露の雨が降っ
            たという言い伝えがあることから、4月8日にはお
            釈迦の像に甘茶をかける風習がある。(花祭り)
         有効成分としては①フィロズルチン、イソフィロズルチン
         の甘みがあり、結晶はサッカリンの2倍の甘みがあるの
         で糖尿病患者の砂糖代わりの甘味料として用いる。
         ②甘味成分の、クマリン類のフィロズルチン、ステビオサ
         イド、ルブソシドは、人の体内では消化吸収されないの
         で、糖尿病患者や肥満症患者の甘味料として利用され
         る。
      コメント;乾燥すると1ヶ月経過してもほぼ同じ状態を保って
             います。こうしたことも成分の安定性を表している
             のかもしれません。              

 
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               品種名・・ウ ツ ギ               
      【科名】ユキノシタ科  
      【分布】日本(北~九)、中国、朝鮮、ウスリー
      【生態】日当たりの良い山野に生える落葉低木。
             5月によい香りの白い花をたくさん付ける。
             刈り込んで生垣にも使われる。
             利尿用に煎じ薬として利用された。
      【名前の由来】ウツギは「空木(うつろぎ)」の意味
                 で、枝が中空になっていることから
      【別名】別名の「ウノハナ」は、卯月(うつき・陰暦4月)
             に花が咲くという意味という、古くから初夏の花
             として親しまれています。 卯(う)の花のにお
             う垣根に ほととぎすはやも来鳴きて と歌わ
             れる「夏は来ぬ」は、新潟県の中頚城郡大潟町
             の小山作之助の作曲した童謡として有名です。

 
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              品種名・・サツマノギク               
      【科名】キク科  
      【分布】日本(九州)
      【生態】栽培菊の原種の1つで熊本県から鹿児島県
             にかけての海岸と屋久島に分布し、日当たり
             の良い場所に生育する多年草。舌状花は白く
             真ん中の筒状花は黄色い。開花時期は11~
             12月。
      コメント;Netの一部には「大きい頭花を付ける」とありま
             したが次の”アキノキリンソウ”と比較しても
             ほぼ同じでチョット疑問に感じます。

 
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              品種名・・アキノキリンソウ               
      【科名】キク科  
      【分布】日本(北~九)、朝鮮
      【生態】多年草でアキノキリンソウ属として分類され
             る個性を持っている。8月から11月、小さな
             菊花状の黄花を、茎の頂部に穂のようにつ
             ける。同属の帰化植物にセイタカアワダチソ
             ウがある。
             乾燥した物は健胃、利尿作用や腎臓、膀胱
             炎などや、かぜの頭痛、のどの腫れや痛み、
             腫れ物、解毒に用いられる。
      【名前の由来】花がベンケイソウ科のキリンソウに似
                 ていて、秋に咲くので、アキノキリンソウ
                 となったもの。
      【別名】花が泡立つように咲くとの意味でアワダチソウ
             と呼ばれる。

 
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                 品種名・・クチナシ               
      【科名】アカネ科  
      【分布】日本(本~琉)、中国、台湾、インドシナ
      【生態】暖地の南斜面に自生。観賞用に本州以西の
            暖地に庭園で植栽。花は、梅雨のころ葉腋から
            強い香りのある花を開花する、芳香は真夜中が
            いちばん強く、これは受粉のために昆虫を引き
            寄せるためと考えられている。
            果実は晩秋に実る。3~4センチの倒卵形か楕
            円形で、色は赤黄色に熟し、中には多数の種子
            がある。
            古くから消炎、利胆、止血薬として黄疸、肝炎、
            血便、血尿、不安、不眠、吐血に用いられていた
      【名前の由来】クチナシの果実が開裂しないと言う見た
                目から、クチナシ(口なし)となった。

 
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      (クリックすると画像が拡大します。
              品種名・・アリドオシ               
      【科名】アカネ科  
      【分布】日本(本~九)、朝鮮、中国
      【生態】茎は地を這って分岐して節から根を出す
              常緑の多年草。花は6~8月、枝先にがく
              筒が合着した2個の白~淡紅色を帯びた
              花をつける。
              セットで咲いた花が合一して果実は1つ実
              らせる。2つの果が合一しているので果実
              の頭をみると、花の跡の穴が2つみえる。
            (上の写真を拡大すると見ることが出来ます)
      【名前の由来】常緑の刺がある、アリドオシの蔓(つ
         る)性から、つるありどおしの名になった。        
      (注)アリドウシ=葉のつけ根の長いトゲが蟻を刺し通すほ
         ど鋭いことから。また、実が翌春まで残るので「在通し
        (ありとおし)」の2説がある

 
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      撮影日12月1日
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      前月に撮影した時の状態
               品種名・・ドウダンツツジ               
      【科名】ツツジ科  
      【分布】日本(本州中部以西~九)
      【生態】山地のに自生する。春、若葉の下に長さ
             7~8㍉の壷形の白い花を下向きに多数つ
             ける。秋の紅葉がひときわ美しい。
      【名前の由来】枝分かれする形が「燈(明)台」に似
                 ていることから「とうだいつつじ」になり、
                 「どうだんつつじ」になったと推測されて
                 いる。

 
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      撮影日12月1日
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      前月に撮影した時の状態
                  品種名・・ネジキ               
      【科名】ツツジ科  
      【分布】日本(本~九)、中国、台湾
      【生態】高さ6m程度に生長する落葉の小高木。
             6月頃、馬酔木(あせび)のような白い花を
             咲かせる。
             木が捩れて使い物にならない木として敬遠
             されるが、宮島ではしゃもじに加工して利用
             されている。
      【名前の由来】みきに樹皮も捩れるという特徴を持って
                いることから

 
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                品種名・・ヤブツバキ                 
      【科名】ツバキ科 
      【分布】日本(本~琉)、台湾
      【生態】常緑の小高木で、照葉樹林(シイ・カシ帯)の
             代表的な種とされている。花は昆虫の少ない
             冬から早春にかけて咲く。この季節は花を訪れ
             る昆虫はいないため花粉の媒介は主にメジロ
             などの小鳥が行っている。
             乾燥した花は煎じて、滋養強壮、健胃・整腸に
             利用されていた。
             種子から採るツバキ油は、サポニン、約60%の
             脂肪油が含まれていて、零下15度に下がらな
             いと凝固しない、臭いもないことから、軟膏の基
             礎剤、頭髪用、食用、灯火用など広く用いられて
             いる。
      【名前の由来】つやつや光る葉のの様子から、津葉木
                 (つばき)となった説が有力

 
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      (クリックすると画像が拡大します。
              品種名・・カラタチ               
      【科名】ミカン科  
      【分布】中国
      【生態】落葉低木でミカン科の中では、もっとも耐寒
             性が強く新潟でも栽培されている。秋にまだ
             黄色く熟していない果実を採集して、輪切り
             にして陰干しにして乾燥したものを生薬として
             健胃、利尿、去痰に利用する。
      【名前の由来】中国から渡来した、タチバナから、
                唐(から)のタチバナ、唐橘が転訛して、
                カラタチの名になった。
      コメント;葉のない状態で見ると「トゲ」が強烈な事が
             分かります。種を守ろうとする進化の仕組み
             はスザマじい・・と驚かされました。

 
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                 品種名・・ト ベ ラ               
      【科名】トベラ科  
      【分布】日本(本~琉)、中国、朝鮮、台湾
      【生態】雌雄異種。花は、5~6月に白色5弁花を集散
             花序につける 。果実は球形で冬に、3裂して
             赤色の粘り気のある種子(上の2枚目の写真)
             を数個落とす。
             葉には殺菌性ヘデラゲニン、収斂作用があるタ
             ンニンを含有するため乾燥し煎じてた液を消毒
             用に利用した。
      【名前の由来】臭みのある葉を門扉に挟んで魔よけ
                 としたことから扉木(とびらのき)とされた

 
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                品種名・・ナナカマド               
      【科名】バラ科  
      【分布】日本(北~九)、朝鮮、樺太、南千島
      【生態】山地に普通に自生し高さ6~10メートルになる
             落葉小高木。秋の紅葉は美しい。果実は偽果
             で球形、秋~晩秋に赤く熟して固まって垂れ下
             る。燃やすと燃えにくいが、炭にすると良質の白
             炭になる。
             樹皮は青酸配糖体のアミグダリンを含有し、枝を
             刻んで煎じた液で疥癬、あせもに利用した。
      【名前の由来】かまどに七回入れて燃やしても、燃え
                ないことから、ナナカマドの名になった。

  花の写真は次ぎのように掲載してあります。     
      上段 ・・全体の写真。小さな花 携帯電話と対比
      下段 ・・花もしくは実のクローズアップ
       品種名、科名、分布 ・・・Net数種から検索し編集
       生態、名前の由来 ・・Net数種から検索し編集
       前月から続く物は前月の写真を印にて掲載。

12月の「小石川植物園」(1/3)へはこちらからアクセス出来ます。
12月の「小石川植物園」(3/3)へはこちらからアクセス出来ます。


・・・初心者マークのページに最後までお付き合いいただきありがとうございました。
明日は、標本園以外の花達についてのレポートをお届けします。お暇でしたらお立ち寄りください。

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  • ”花巡り”12月の「小石川植物園」(1/3)

    Excerpt: 先月「小石川植物園」を訪れた際に一面セピア色に変化しているのを目にして”12月はもうダメなんだろう”と見極めは付けていたのですが、念のためにとのぞいて見ましたら・・・花達はまだまだ頑張っていたんです。.. Weblog: 花巡り&下町巡り時々祭り racked: 2009-12-02 23:08
  • ”花巡り”12月の「小石川植物園」(3/3)

    Excerpt: ( クリックすると画像が拡大します。 )絶滅危惧AⅠ類・父島固有種の「シマカコソウ」の貴重な花が咲いていました。  12月の「小石川植物園」へようこそ・・今日.. Weblog: 花巡り&下町巡り時々祭り racked: 2009-12-03 23:25