柿の実たわわ甲州市の旅・「甘草屋敷」「恵林寺」と水車

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  思い出と言うのもはひょんなことからタイムトリップさせるもののようです。
秋になると思い出すのは運動会の時に食べた「甲州ブドウ」の甘酸っぱさです。「甲州ブドウ」はかっては大衆的なブドウで出回っていましたが今は街で見ることは皆無になりました。手に入らないとなると無性に欲しくなるのが人の(イヤイヤ私の)常・・です。旬を過ぎていることは承知していましたが今でも「甲州ブドウ」を作っている知人を訪ねて、一緒に甲州(旧塩山)市の歴史も案内してもらいました。
("歴史"・・は食い気のカモフラージュにしましたけど)
   
                  甘草屋敷 
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       八代将軍徳川吉宗が小石川に薬草園を創設しまし
         たが薬草の甘草を幕府に納める役を担っていて
          栽培していた所です。
          このため、一反十九歩の甘草園は年貢諸役を
         免除されていたそうです。
         母屋は切妻造大型民家で19世紀初頭の建築遺
         産として保存されています。

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       敷地内にある井戸の滑車にも透かし彫りが施さ
        れています。
        商いの大きさと当時のステータスの高さが伺えます。

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        この時期は「柿」のシーズン初めで敷地内いたる
        ところに「柿」の実の朱色が鮮やかに輝いていまし
        た。この地方では百匁柿(ひゃくめがき)といって1コ
         で300gくらいの大きな渋柿を作っています。この柿
         は「ころ柿」と言う干柿に加工されます。 
         
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            甘草の薬効です。

      「甘草屋敷」はJR塩山駅北口直ぐです。
       「甘草屋敷」の詳細情報はこちらから


                  向 獄 寺 
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       国の重要文化財の四脚門。室町時代の禅宗様
          の代表的遺構だと言うことです。
        向獄寺はJR塩山駅から北西に1Km位に位置してい
          ます。 
        

                  恵 林 寺 
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      向獄寺を過ぎるとこうした風景が広がります。
        奥に見えるのは乾徳山と言う日帰り登山のメッ
        カの一つです。手前には柿畑が点在しています。
        この辺りは「ころ柿の里」といって昔から干し柿生
        産の盛んなところです。
        昔に比べるとブドウへの転作が進んで柿畑は減っ
        てしまったそうです。
 
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       武田信玄が菩提寺としたお寺で墓所もあります。
         武田家との親交が厚かっただけに織田軍の標的と
         なって焼き落とされています。
         三門に「心頭滅却すれば、火も自ずから涼し」と言う
         漢詩 が掲げられていますが織田軍に攻められた際
         にこの三門の2階にお坊さんを集めて火を放って焼き
         殺した・・と言う過酷な歴史を持っています。
         漢詩は当時の名僧快川(かいせん)和上が時世の句
         として詠んだものです。

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       国の重要文化財の「四脚門」を三門から眺めたショ
         ット。
         徳川家康の貴信によって再建されています。三方が
         原で武田軍に壊滅的な敗北をした家康は武田信玄
         に同じ源氏の一族として尊敬の念を抱いていたようで
         す。武田家滅亡後も家光までの間に多くの武田家臣
         を登用していますし、水戸徳川家も当初は「武田姓」を
         名乗らせたり重臣に武田家出身者を配置したり・・・と
         英雄同士にどのような思いがあったのでしょうか? 
 

                  放 光 寺 
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       恵林寺西門を出ると黄葉の道に出ます。ここを通っ
        て60m位で放光寺に行く事が出来ます。
     ちなみにこの地方の道路標識はブルーです、グリ
       ーンが普通なんですが、ここら辺夏は緑が一杯なので
       グリーンでは却って見にくいんでしょうネ。所変われば
       品変わる・・です。 
  
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       放光寺の直ぐ前に水車があります。この水車は
        昭和40年代まで地域の共同所有で米の精米など
        に使っていたそうですが、時の流れと共に放置され
        て荒廃していたようです。           
        先代の放光寺のご住職清雲清順氏は歴史学者で
        大学で教鞭を採っていたりした著名な方ですが、そ
        の方がリーダーシップを発揮されたお陰で再建され
        地域の歴史を語る遺産として保存されることになり
        現在に至っています。

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       放光寺境内の小川に咲く”大文字草”が可憐
         でした。

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       庫裏玄関から中庭の松が美しく輝いて拝見できま
        した。小さいですが落ち着いた雰囲気を持つお寺です。
        歴史は古く源平合戦の折に平氏討伐の先陣を摂ったこ
        とで知られる甲斐源氏の安田氏の手によって保護され
        たお寺だそうです。
        先代のご住職清雲さんは安田義定についての著書も著
        していてその関係性の深さを知る事が出来ます。
        (注;著書名「甲斐源氏・安田義定」)

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      交通は山梨交通のバスになります。最寄のバス停
        は恵林寺になります。
        便数が少ないので時間に合わせて恵林に戻るように
        しないと後は塩山駅まで1時間強の徒歩しか手があり
        ません。


                甲州ブドウ 
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       「甲州ブドウ」はこの地方のブドウ栽培の出発点と
        なる品種なので今でも栽培されています。
        都市部に流通しないのは新品種に押されてドンドン
        価格が下がって商売にならないんだそうです。
        今では地元の消費用とお土産用、それと地元の人の
        甲州ブドウへの思い入れで残っているもののようです。
        文治2年(1186年)に雨宮勘解由と言う地元の人物
        が付近の山で見つけたつる性 の植物から甲州ブドウ
        が始まったと言う歴史を持つ街ですからカタカナ名の
        新品種が出てきても、やはりルーツの甲州ブドウには
        こだわりをもっているんですネ。安心しました。甲州に
        はやはりこのブドウが似合うんです。
        帰りには庭先のユズももいでいただきました。から今
        日の夕飯は・・鍋!
        ブドウの思い出と共に美味しくいただきました。            


・・・初心者マークのページに最後までお付き合いいただきありがとうございました。
甲州市近辺の山では既に紅葉が真っ盛りだそうです。林道が整備されて4人くらいの割り勘ならタクシーで現地直近まで入る中高年のグループも増えているそうです。
JR塩山駅9時台着の電車に集中します。この時間帯はタクシーが出払っている可能性も高いのでワイナリーの見学を先にするとか予備スケジュールを工夫をされた方が良いかも知れません。
愛妻は天然酵母のパンを作るのを楽しみにしていて、旅行先で手に入れた果物で酵母を起こしてゆきますが甲州ブドウ」で作った酵母からは飛び切りの良いパンが出来たと言って喜んでいました。ちなみにカタカナ名のブドウでも作ったのですが酵母の力が弱くて全然膨らまないし、すっぱいパンになってしまいました。原種に近いだけ持っている酵母にもパワーがあるのかもしれません。


 

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