小石川植物園8月の薬草園(volⅣ)

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小石川植物園「薬草保存園」のレポート第4回目です。ウコンの開花を幸運にも目にすることが出来ました。花は頭頂部には開花せずに茎と茎の狭間に控えめに大輪の花を開花させていました。受粉とかを考えると損な咲き方に思えますが別の意味合いがあるのでしょうか?(CF白い花のように見えるのは花ではなく花序の一部。黄色の唇形をしたのが花。・・出典;「四季の山野草」さん他)

(注-1)記事中の花名、分類名、生育分布については「標本分類園」の表記を転用させていただきました。
(注-2)写真の掲示方法は次のようにしてあります。
         上段・・①花木の全体図
         下段・・②花(or実)のクローズアップ
(注-3)マークに利用部分と効能を記載
(注-4)マーク部分に「名前の由来」を記載(一部ないものもあります。)

   小石川植物園の詳細情報はこちらからアクセスしてください。


                   イタドリ 
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       タデ科 日本(本~九)、中国、台湾、朝鮮に分布
                根部分 駆風、婦人病
     「若葉をもんで、傷口に当てると痛みが取れる」ことに由来

                  ハマゴウ 
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  クマツズラ科 日本(本~琉)、中国、朝鮮、東南アジア、ポリネシア、オーストラリアに分布
                果実部分 強壮、感冒、解熱
「古来、葉っぱを燃やして香煙を仏にささげた、これを『浜香』と書いた」・・ことに由来

                  ニシキギ 
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  ニシキギ科 日本(北~九)、中国、朝鮮、樺太、南千島、ウスリーに分布
                枝部分 降血糖、腹痛、駆虫
    「紅葉と、オレンジ色の実が美しいことあKら『錦木』と命名された」


                    メ  ギ 
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              メギ科 日本(本~九)に分布
                木、葉部分 健胃、眼病
「茎を煎じて洗眼薬にしたことから、和名は『目木』と書く」ことに由来


                    ウコン 
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               ショウガ科 熱帯アジアに分布
                根茎部分 健胃、利胆
「鮮やかな黄色」を意味する中国呉時代の表記『鬱金』で。呉音「ウッコン」が転じたもの。


                    ガジュツ 
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               ショウガ科 インド原産
              根茎部分 消化不良、腹痛、去痰


                    シラン 
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              ラン科 日本、琉球、中国に分布
                球、茎部分 止血、排膿
     「紫色の蘭であることから『紫蘭』と命名された」ことに由来


                  オニドコロ 
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             ヤマイモ科 日本(北~九)に分布
               根茎部分 解毒、萆薢、利尿
和名を「鬼野老」と表記。「根の”ひげ根”を老人の ”ひげ”に見立てて、海の『海老』に対して山野の『野老』ということ」に由来


                    ニ ラ 
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           ユリ科 日本、中国、東南アジアに分布
                  種子部分 利尿
  美味であることから「みら」(美辣)、これが「にら」に転じたのが由来


                   トウゴマ 
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             トウダイグサ科 熱帯アジアに分布
                  種子部分 下痢


                  カガミグサ 
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                ブドウ科 中国原産
                 根部分 解毒、腫物


                   フヨウ 
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                   アオイ科 中国原産
             葉・花部分 解熱、解毒、清肺、涼血


                    ムクゲ 
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                アオイ科 中国原産
     花・幹皮・果実部分 胃腸カタル、腸出血、水虫、たむし
諸説ありますが、次々に花を咲かせ続ける生命力から、韓国ではムクゲを「無窮花」と呼び・・これが伝わったと言うのが一説とれています。


                   トロロアオイ 
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          アオイ科 中国原産
                根部分 解毒、抗炎症
「根から取れる透明な粘液が取れることから」由来。和紙に使う糊にはトロロアオイの根がよく使われるそうです。


                  ミソハギ 
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                   ミソハギ科 日本(北~九)、朝鮮に分布
                全草 細菌性下痢
和名は「禊萩」と表記。旧暦のお盆のときに、ミソハギの枝を水に浸して、仏前の供物に禊ぎ(みそぎ)をしたことに由来。


「薬草保存園」で8月に確認できた草木は以上です。江戸時代にはこうした植物の研究がここで行われ、栽培され、薬用として庶民の手元まで届けられたのでしょう。研究され栽培された植物も地味ですが、係わった研究者や医師の堅実で弛まない努力もまた地味ですが賞賛に値する物なのではなかっただろうか・・?草した思いを300年の彼方へと誘われる世界がありました。・・地味なレポートをお読みいただきありがとうございました。
(注)volⅠ~Ⅱ~Ⅲに付きましても追って「名前の由来」を追加し少しでも興味のわくものにしたいと思っております)


 

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